リラックスできるファッションってなんだろう?
服を選ぶとき、「自分にとってのちょうどいいバランス」を考えることが増えた。
見た目の印象よりも、着ていて心地いいかどうか。
ラクだけど、だらしなくは見えないか。
そんなふうに、服に求めるものが少しずつ変わってきた。
お気に入りの一枚に袖を通したとき、
自然と背筋が伸びることがある。
逆に、ちょっと疲れているときには、
肩の力がすっと抜ける服に助けられたりもする。
つまり、服には気分を整える力がある。
それは、「勝負服」や「リラックスウェア」といった二択の話じゃなくて、
そのあいだにある、グラデーションのような選択肢のことだと思う。
たとえば、風を通すシャツに、足さばきのいい太めのパンツ。
シルエットには余白があって、素材にはほんの少し表情がある。
街を歩いても浮かないし、部屋に戻っても違和感がない。
気取らず着られるけれど、ちゃんと「自分の服」になってくれる。
そんな服がひとつあるだけで、
暮らしに少し余裕ができる気がする。
リラックスとは、ただラクをすることじゃなく、
自分の気分とちゃんと向き合える服を持つこと。
そう考えると、“リラックスできるファッション”って、
案外、スタイルの真ん中にあるものなのかもしれない。
そんな気分に寄り添う、いくつかのアイテムを紹介します。

